川崎型森を育む健康な家 - みやぎ版住宅・川崎町型








川崎型森を育む健康な家 一号モデル住宅(みやぎ版住宅・川崎型)の特徴食事と住まい




















食事と住まい



食べるということは、蛋白質や脂肪を摂ったとか、何カロリー摂取したという言い方も出来ますが、私は命を戴いているとも言えるのではないかと思います。
生き物の生命力が自分の身体に入り、自分の生命力になる。人は生命と生命を育むものを食べて生きてきたのです。
しかし、今は生命でない物を食べるようになりました。また、生命であっても薬品を使って育てるために生命を害するものを一緒に食べています。見た目は良くても、生命力のないもの、食して害のあるものがあふれています。心と身体の健康が損なわれていることに多くの人が気づき始めていると思います。
そして、生命が生命を育むような育て方を忘れたために、農地は固く死んだ土になりつつあります。

人はわずか数万年前までは森に生きていました。そして、住まいを造るようになっても、生命と生命を育む素材を使ってきました。
白菜の根を切って秋に収穫しても腐らなければ春には新芽が出るように、お米が千年の時を経ても発芽するように、木はその根から切り離されても腐らない限りは生き続けています。
土や生きている木を始めとする生命力あふれる住まいに住んで生きてきたのです。
しかし、今は生命のないもので造った住まいに住むようになりました。木であっても、生命でないもので覆ったり、わざわざ細切れにして使っています。私は合板は生命ある木ではないと思います。
見た目は良くても、生命力のないもの、住んで害のあるものがあふれています。心と身体の健康が損なわれていることに多くの人が気づき始めています。
そして、生命が生命を育む森の手入れを忘れたために、経済的な理由で間伐を怠ったために、人工林には日が入らず死んだ森になりつつあります。
みやぎ版住宅川崎型は生命あふるる住まいを造ることが第一の目標です。
メーカーがあまりに毒性の強い農薬を作ったために、国は農薬の規制をせずにいられなくなり、人々は低農薬の農作物を求めるようになりました。しかし、どのくらいなら安全という保証はありません。
シックハウス症候群という住まいの存在自体が健康を損なう事態になり、国は建材の規制をせずにはいられなくなり、人々はF☆☆☆☆を謳う家を求めるようになりました。しかし、どのくらいなら安全という保証はありません。
今や、建材メーカーはこぞってホルムアルデヒトを吸収する建材を宣伝しています。サプリメントを食せよというようなものでしょうか。
みやぎ版住宅川崎型はムク材と土や漆喰などのシックハウス規制外品のみを使用する、いわば無農薬の住まいづくりを目標とします。
そして、みやぎ版住宅川崎型の普及により、住み手と里山に生命がよみがえるのが我々の願いです。
原田 有造