川崎型森を育む健康な家 - みやぎ版住宅・川崎町型








川崎型森を育む健康な家 一号モデル住宅(みやぎ版住宅・川崎型)の特徴一号モデル住宅の特徴その2




















一号モデル住宅の特徴その2



(4) 節だらけの家です
コストを下げる工夫のひとつが無節材にこだわらない家をつくるということです。柱などは二面も三面もの無節のものを求めようとすると、高価になるばかりでなく、芯去り材といって大径木の端の方の一部を使うことになります。強度的には芯持ち材のほうが強いともいわれています。
また無節の大きな梁などの構造材を見せようとすれば、大変高価なものになります。ですから、むく材をふんだんに見えるようにするには節が見えることを許容する必要があります。量産型の家は見た目に欠点がないようにしているため、構造材を殆ど見せません。見せる場合は「貼り物」を使う場合が多いと思います。
木材の角に大きな節があってそこから曲がってしまいそうな材料などは避けなければなりませんが、大工さんは節の少ない見た目の良いものから大事な部屋に使う気使いをしてくれますから、化粧構造材は一等材だけで充分だと思います。無節材と一等材では倍以上の価格の差がありますから、一等材でもすこし断面の大きいものを使えば安くてより丈夫な家を実現できます。
モデル住宅では、長尺物や断面を割り増しした杉の一等材を多用しています。ダイナミックな構造美と、がっちりした構造が実現しました。
壁板や床板なども指がひっかかるほどでなければ節があるのも風流といえます。棚板などはぬけ節といって少々穴があいていても、物が落ちなければ良いではありませんか。造作材も小さな節は許容して、いわゆる上小節というグレードのものを使えば、外材の無節や集成材の無節に価格的に対抗できると思います。当世の無節信仰は、マグロならトロしか食べないというようなもので、せっかくの森林資源を無駄遣いし、結果として世界中から高価なものを買い漁ることになっているように思えます。
モデル住宅でも、中央のホールの壁材は無節材を貼ってしまいましたが・・・・川崎町産の杉の端材だけでも数ある中から選べば、ある程度の数の無節材は揃います。