川崎型森を育む健康な家 - みやぎ版住宅・川崎町型








川崎型森を育む健康な家 一号モデル住宅(みやぎ版住宅・川崎型)の特徴一号モデル住宅の特徴その3




















一号モデル住宅の特徴その3



(5) 建材類も地元でつくります。
天井仕上げ材や、内外装材も杉板を地元で加工してつくります。モデル住宅の床材は杉の一等材を厚さ30ミリに本実加工したものを使いました。天井、内壁材は野地板と呼ばれる木材の端材の板材を本実加工したものを使いました。
大工さんがこの加工をするときは、溝を掘って、かんなを掛けてということを簡単な道具で何工程もかけておこなうので、高価な材料になってしまいます。
現在は、大量に生産できる設備を持った加工業者もいますが、やはり商品価値の高いものをつくろうとするので、きれいに揃ったものが多く、価格も坪当たり一万円前後するものが多いのです。そして、そういう加工業者さんたちは売りさばくのに苦労して、経営も厳しいところが多いようです。
川崎型では、建具職人さんが所有しているモウルダーという加工機械を利用して、本実加工用の刃を提供し、時間に余裕のあるときに加工してもらうようにしました。
材料は、製材所が端材を貯めておいたものですから、坪当たり五千円以下で直販してもらえました。販売コストなどを考慮しても、仙台までの商圏を対象に考えれば、悪くない副収入源になる可能性はあるし、消費者も安全な地元のムクの仕上げ材を入手する道ができると思います。
外壁は厚さ18ミリの杉板材の下見貼りです。
また、つくり付けの家具は、床板用に製材したものを建具やさんに、集積材に加工してもらい、その幅広の板材でつくりました。従って、一等材の節だらけの家具ですが、薬品処理も塗装もしていない家具でもあります。
浴槽も川崎町のヒノキ材を春に厚く木取って半年程自然乾燥させ、雇い実にて接いで角風呂を作りました。節はありますが市販品の半額以下でできます。
高価にはなりますが、無節の材料だけを使った家具をつくることもできます。
モデル住宅ではこれらの家具に単品の価格をつけて、家具として販売できるようにしたいと考えています。