川崎型森を育む健康な家 - みやぎ版住宅・川崎町型








川崎型森を育む健康な家 一号モデル住宅(みやぎ版住宅・川崎型)の特徴一号モデル住宅の特徴その4




















一号モデル住宅の特徴その4



基礎と床下暖房と木炭敷き

(6) 基礎断熱をして床下オンドル暖房をしています。
モデル住宅では、基礎断熱をしたコンクリートのべた基礎工法を採用しています。
その上で床板に開口を設けて、室内空気と床下空気とを一体化させ、床下に単純な放熱器を置いて動力によらない自然な暖気の流れをつくり、床暖房と対流暖房の両方の特徴を併せ持った暖房形式を採用しています。いわば木造のオンドル式暖房とでもいえるものでしょうか。床板の温度をあまり上げなくて良いので、ムク材の床板を使うことができます。装置も単純なので坪当たり2万5千円程度で設置でき、床暖房としては低価格で済みます。但し、上手に自然な対流をおこすために、放熱器の位置と容量および上昇用開口と下降用開口の位置と大きさを計算する必要があり、経験豊富な方に設計してもらうのが無難です。

(7) 床下に木炭を敷いています。
そして、床下に大量の木炭を敷きこみ、循環する空気を清浄化させ、床下の湿度を調節しています。木炭には蟻に対する忌避効果があるといわれており、床下を乾燥状態に保てるので、土壌と水源を汚染し、住み手の健康障害も危惧される有機リン系の防蟻剤を使用していません。そのうえで、川崎町にも大量に植林され、その後利用用途がなく放置林となりがちな唐松材を土台に使いました。モデル住宅では、他にもヒノキや栗の土台も使い、腐れやシロアリ被害の経年比較調査を行います。
木炭も勿論川崎町産のものを使います。川崎町で木炭を生産することにより、広葉樹の里山を保育を可能にしたり、建築用材の先の細い裏材の利用を可能にしたりできます。その結果、水源をキチンと涵養できる森林が増え、有機リン系の汚染も避けることができ、釜房湖の水質も良くなることを期待しています。川下の方々も自分たちが飲む水をきれいにするためにも、大いに木炭を利用していただきたいと思います。
モデル住宅では川崎町の貴重な白炭も含め、総量2トンの木炭を敷きこんでいます
空気質の追跡調査も行うことになっています。

(8) 床下を更に利用しています
床下には、暖房設備、給排水設備の配管類を露出配管で設置しています。電気設備配管・配線も床下にメインルートを取り、ジョイントは床下で行っています。そして、6箇所の床点検口を設けて床下のすべてのところに行けるようにして、メンテナンスをし易い様にしています。このため木炭も麻袋に入れて、邪魔にならない位置に設置しています。新鮮空気の取り入れ口も基礎の立ち上がり部分にサーモフレッシュを設置して、新鮮空気が木炭の塊りを通過し、放熱器の暖気と混ざりながら室内に到達できるようになっています。