川崎型森を育む健康な家 - みやぎ版住宅・川崎町型








川崎型森を育む健康な家 一号モデル住宅(みやぎ版住宅・川崎型)の特徴一号モデル住宅の特徴その6




















一号モデル住宅の特徴その6



(10) 塗装をしません。
原則として塗装をしません。外装の木の防腐塗料なども、毎年塗らなければ5年もすれば塗らないのと同じになるといわれています。土壁を保護するために貼られていた四分の板壁は何の塗装もせずに、真っ黒にはなりますが、50年以上はもっています。
モデル住宅は18ミリの杉板を無塗装で使っていますが、一部分に天然油製の輸入防腐塗料や柿渋などのいろいろな塗料を塗って経年比較をします。
室内も原則として塗装しません。水掛かり部分も、ケミカルな塗料は使わず、一部分にエゴマ油や胡桃油などを良く拭きこんだりして、比較します。
塗装代が一切掛からなくなるので最終コストは安くなりますが、希望する方にはオプション扱いで塗装して引き渡します。

(11) 板材以外の仕上げも天然素材です。
板材以外の仕上げも木摺下地の土壁やプラスターなどの左官仕上げや、石貼り、流しまわりのタイルなどのシックハウス規制対象品以外もので、かつ、地元の伝統的な職人さんにお願いできる仕上げにしました。
土壁は、土も支倉地区の粘土質の土を掘り出して、藁は完全無農薬栽培の田んぼで手刈りした稲藁を使い、練り方、寝かせ方、塗り方などの技術を後継者たちに伝授するプロジェクトとして行われました。

(12) ゴミが出ません。
モデル住宅では現場で出る廃材のほとんどが木で、それを薪ストーブの燃料に使い、断熱材の残りを天井上に置いたところ、その他の廃棄物は非常に少なくて、職人さんたちも驚くほどでした。元請が負担する廃棄物処理費は大幅に減少することになりました。この経費削減の成果は施主に還元できます。
また、モデル住宅の台所流しには、生ゴミのバイオマス処理機を設置しています。
かっこよいシステムキッチンも見方を変えれば、生ゴミ製造機でもあるわけです。
ただ一社のみ、ディスポーザーで生ゴミを粉砕した後に固液分離をして、固体を発酵菌の入った有機物に混ぜ、定期的に撹拌してゴミの総量を減らす装置のオプションをもっています。
但し、ゴミの総重量を減らすことを主目標にしているために、更に電気ヒーターで乾燥させるようになっています。モデル住宅の敷地には畑もありますから、堆肥に利用できる程度に発酵すれば十分なので、ヒーターのみを入り切りできるスイッチをつけてもらい、発酵菌や床になる有機物をいろいろ試してみることにしました。
その結果、家庭排水を浄化するための負荷も軽減できるかどうかの調査もすることにしています。