ご挨拶 Greeting

 川崎の森を育む家づくりねっとは、家づくりを通して、森と、森に関わる仕事に携わる人、家づくりに携わる人、住まう人をつなぎ、次世代へと引き継ぐことの出来る町を、森を、人を、仕事を育てていこうとする仲間たちが集まっています。私たちは、宮城県川崎町を中心に活動するNPO法人です。

 地産地消型で地球に優しい健康な家づくりを通して、地域の森を守り、地域の仕事をつくり、地域で生き生きと暮らしていける環境をつくり次世代へ伝える。そんな活動を日本中に、世界中に広めたいと考えています。

私たちの活動 Our Activities

 川崎町の木で家をつくる

 私たちは、川崎町の森の木で家をつくる活動を応援します。川崎町の面積の8割を占める森林。その木を使うことで、森が活性化します。間伐していくことで、森に光が入り、健全な人工林となります。家を建てるという仕事を通して、自分たちの町の森を守っていくことができます。

 川崎町の職人で家をつくる

 私たちは、川崎の職人たちで家づくりをする活動を応援します。遠くの町から来るよりも、すぐ集まることができます。それは、現場へ行く時間やガソリンなどの燃料の節約につながります。経費の節約になるばかりでなく、それだけで地球に優しい取り組みです。

 川崎町や近隣の町に家をつくる

 私たちは、地産地消を目指します。地元の気候風土にあった地元の木で、家をつくります。地元の木でつくった家は昔から長持ちするといわれます。また、大きく重たい木をなるべく遠くまで運ばずにすむことは、とてもエコロジカルなことです。

 川崎町の木で健康な家をつくる

 私たちは、健康な家をつくる活動をすすめます。川崎町の木は遠く海を渡る必要もないので、薬品で燻蒸する必要がありません。また、土台に町内産の檜を使えば、防蟻処理等をしなくとも家をつくることができます。合板や、接着剤を使わずに建てることもできます。厚生労働省の規制値を遙かに下回るレベルのVOC(揮発性の有機化合物)値の家をつくることができます。体に必要のない化学物質は極力避けたいものだと考える消費者のニーズと地球を守る行動は一致するものだからです。

 川崎町の森を育てる

 施主や請負者からの寄付を基金として、川崎町の森を間伐します。利益が上がらないために放置されている杉を中心とした針葉樹林を間伐し、次の世代のために森を育てます。

 川崎町で循環型社会をつくる

 家を建てるという仕事を通して、川崎町の中で大きな循環ができあがります。薬品加工していない木はやがて、家を解体する時にも、薪にしたり、腐らせて自然にかえすことができます。また、その頃には現在間伐している森がとても豊かでよい建築材を生み出す森に育っていることでしょう。グローバル化が進む世界ですが、小さな町とその周辺での活動を強めることで、地球に優しい循環型の社会へ近づくことができます。

川崎型住宅の特徴

川崎町の森の木で、川崎町の職人がつくる川崎型住宅の4つの特徴

 川崎町の森から切った木を、川崎町の製材所で製材し、川崎町の大工が建てる家です。もちろん、木製建具も川崎産。基礎から内装や電気工事までなるべく川崎町の業者でまかないます。サッシュや断熱材、瓦、鋼板などの町内で製造されていないものは、なるべく近くの工場で作っている物を調達します。そして、川崎町やその周辺の町に建てます。重く大きな木材をはじめとする家の材料を、遠くまで運ばないので、輸送コストが減り、化石燃料の消費を減らせます。ハウスマイレージの少ない家ができます。

 一本の丸太を製材して、柱を作る時、丸太の周囲の部分は切って捨てられます。その部分を板に製材し、壁や天井、床材として使います。また、節があってもそのまま使います。そうすることで丸太を無駄なく建築用材にすることができます。無駄がないということは、森林資源を有効に使えるということです。そしてそれはそのまま、コストが下がるということを意味します。外材に比べ国産材は高いと思われがちですが、
・地元の木を地元で加工し、地元で使い、流通コストを下げる。
・無駄なく使って原木からの歩留まりを上げる。
・手カンナなどの手間のかかる行程を省き、プレーナ(機械カンナ)仕上げで済ませる
などの取り組みで、大手のハウスメーカーよりも安くつくることができます。

 無垢の木は、その手触りがいいだけでなく、冬も冷たくありません。湿度が高い時は、空気中の水分を吸収し、湿度が低くなると空気中に水分を放出するので夏もべたべたしません。その機能を失わないためにも、素材はそのまま使います。無塗装の床や壁は、人が手をかければ、長い年月の間に黒光りするようになっていきます。また、塗装しないということは、塗料に含まれる化学物質を使わない、塗料がないので不要な化学物質が揮発しない、つまり人体に必要のない化学物質を吸い込まないで生活できるということを意味します。さらに、川崎型住宅では下地材をはじめ、あらゆる部分に全く合板を用いずに建てることができます。床や壁をはる時にも接着剤を使いません。そうすることで、不要な化学物質で、私たち自身や地球が汚染されることを極力防いでいます。

 無駄なく使う。地元で使う。素材をそのまま使う。昔はきっと当たり前だったそんなやり方をもう一度取り戻す。さらに、地元の木を切る時に、山のことを考えながら、森が健全に育っていくように配慮する。木を頂戴した山への恩返しの気持ちを込めて育林のための基金を拠出する。川崎型住宅は人に優しいだけでなく地球にも優しい家です。

1号モデル住宅 H邸
3号モデル住宅 S邸
4号モデル住宅 T邸
5号モデル住宅 O邸
6号モデル住宅 K邸
7号モデル住宅 M邸

川崎町へのアクセス Accsess

川崎町は、宮城県の県庁所在地仙台市から西、蔵王連峰の麓に位置し山形県山形市とも隣接しています。仙台市の水源、釜房ダムを有し町の面積の八割が森林と豊かな自然に囲まれています。

仙台市から 車で最短 20km
JR仙台駅から バス使って 25km
仙台空港から 車で 30km
高速道路から 山形自動車道宮城川崎IC 15km

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